皆さんは、シックハウスという言葉をご存じですか?

実は昔は、なかった言葉でした。

では、どのようにして誕生したのか?ご説明をします。



日本の建築物は夏向きに造られてきました。高温多湿の風土で、梅雨時の多湿は病原菌の天国といえるほどであり、真夏は35℃で湿度も90%にも及びます。カビ・ダニなどが繁殖しやすく、住む人にとっては病気になりやすい環境といえます。こうした気候条件であるため家は風通しのよい呼吸のする造りであったわけです。これによって住む人の健康が守られシックハウスとも無縁でした。

 

 


昔の建物は、湿度が高くても隙間がある事で風通りがよく

住む人を守っていたんだね!!



 

昔の家は、住む人を守る為の隙間があるために・・

夏は涼しく・冬は寒い!という欠点がありました。

そこで、気密性をよくして冬が温かく過ごせる家の作り方に変わって行きましたその結果?



昭和45年頃から合板及びビニールクロスが出回り始め気密性の高いプレハブ住宅が徐々に増えていきました。家全体も部屋も和風から洋風に変わり入口ドアや窓の気密性が高まりました。部屋は床に合板・壁・天井はビニールクロスで仕上げた結果,見映えはよく工期も短く,低コストで冬は温かと表面上は「いいことずくめ」のようでした。その後、地球環境保護の問題意識が高まり,住宅産業界と公的機関は家を高気密にすることによって暖かさを家の中に閉じこめる高気密高断熱の家を推奨しこれを省エネルギーの見本としてしまったのです。その結果、プレハブ住宅が幅をきかせ日本建築の在来工法は激減していきました。在来工法は巻き返しを図り合板やビニールクロスによる気密住宅の方法を取り入れやはり高気密住宅としてしまったのです。このように日本の家造りが長年にわって変化しその変化がシックハウス症候群という恐ろしい病気をもたらしました。

 



 

昔の家造りから新しい洋風の家造りに変わってオシャレになったんだね。隙間をなくして、冬を暖かく過ごせるようになったのはイイことじゃないのかな~?

どうして気密性を高めてはいけないの?



 

気密性を高めて、暖かくなった事はイイことだけど!

実はいいことばかりでありません。

ビニールクロスや新しい建材を使った家造に変化して

いく事で、体に影響を与えるものまで出てきしまった

のです。



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左記の表に記載されているものは、国が危険と指定しているVOC(化学物質です)

新しい家造りに変化する事で、昔は室内空間に存在しなかった化学物質が出てきてしまいました。体に影響を及ぼす物で国が規制しているのは現在13種類ありますが,実際に使用を禁止したのはわずか1種類(クロルピリホス)のみ・・

住宅に使用される新建材における規制では,国が安全と公表している。

規格F☆☆☆☆でさえ,クロルピリホスを禁止しホルムアルデヒド1種類を規制しているだけです。他の物質は規制していない現実、残りの化学物質は規制対象外なのです。

 



このように、気密化という家造りの変化と新建材という新しい材料を使う事で、昔は室内空間になかった化学物質が発生しました。その事でシックハウス症候群という病気が生まれたのです。そして、国が定めた化学物質(VOC)の基準値というのは最低の基準であるという事を知っておきましょう。



よ~く解りました。ただ気密化をすればいい?という事だけ

ではいけないんですね。

化学物質対策を真剣に考えないといけない事が解りました。



 

 

最近、国がようやく動きだしました。

国が規制した化学物質13種類に新たに3物質追加され

更に4物質の基準値の見直しが検討されました。



国土交通省は2003年4月品確法で化学物質が指定されてから14年が経過,指定された物質以外にも健康被害が確認され全国のモニター調査を実施した結果、今回,新たに3物質が追加され、現状の指針値では健康被害があると認識された4物質について,更に厳しく指針値の改定が行われました。平成27年7月あまりにも遅い対応だとおもいませんか?

本当にこれでシックハウス症候群や化学物質過敏症対策ができたのでしょうか?

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指針値が厳しくなるという事は、国が定めた基準値というのは

やっぱり最低値だったんだね。

新しい化学物質も追加されて、何が安全か?解らなくなるな~



 

 

あまり知られてませんが、ホルムアルデヒド(化学物質)

などは温度により濃度が上昇するんです。

 



厚生労働省は現在の基準値は室温23℃に換算すると0.08ppmと説明しています。実際の室内環境では温度が上がると建材からの 揮発量が増加します。その為23℃の室内でホルムアルデヒド濃度が0.08ppmであっても30℃になれば約0.18ppmになる場合があります。これは温度が1℃上がるごとに1.12から1.13倍濃度が上がるという計算式に基 づいています。

実際の実験でもそのようなレベルになると 報告をされています。室温23℃でも30℃になれば約0.18ppmになる可能性があります

ですから夏場の温度を考えて指針値を定め る必要があります。室温23℃で0.08ppmで安心していると夏場は厚生省の指針値を 達していない可能性が高いと考えられます。

          「厚生省のHPより」

温度が、10℃上昇すると0・13ppmを超えます。15℃上昇すると左記の0.13ppmを高く上回ります。そのような環境で長時間過ごすとどうなるか?今の基準が決して安全でない事が解ります。

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国の指針値も信用できない?夏は暑くなるから、室温も上がり基準値の濃度は自然に上がってくるよね。ではどうしたらいいの?



 

 

 基本は、化学物質を持ち込まない暮らしが大切なんです。しかし現在では不可能に近いですね。其の為の24時間換気

なんですね。しかし現状は全く機能していないのが事実です。



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アレルギー疾患とは喘息・アトピーアレルギー性鼻炎・小児喘息などがあります。

 

2003年の24時間換気が義務化され通常であれば室内の空気が2時間に1回の割合で入れ替わるはず。

しかし、義務化こそしたもののその後については自己責任という現実,本来は換気扇のスイッチ自体が存在しないのですがスイッチがあっても切れるように検査機構も見過ごす始末,光熱費がもったいないという理由でほとんどのが換気をしていない。それでは何も変わりませんよね。結果、以前より状況が悪くなっているのです。更に悪い事に化学物質の発生源は新建材だけではありません。

日用品・家具・家電などいろんな物から揮発しています。実は入居前より入居後の方が化学物質(VOC)の濃度が高くなるのです。

右の喘息患者の推移表から解るように一番影響を受ける年代が小学生という事が解ります  

気管支喘息や小児喘息は化学物質などさまざまな空気環境の物質により発症します。少しでもいい環境で子育てをしたいものですね。



 

化学物質を持ち込まない事は不可能。換気をしないといけない?でも冬は寒くなる。シックハウス症候群を予防できる家

造りはないの?



 

そんなご要望にお応できる!私が推奨するWBハウスがあります。シックハウスの原因となるホルムアルデヒドの濃度実験を1年間40棟の建物で実施しました。その結果、すべての建物で基準値を下回る数値が出たのです。

上でページで述べたのように、ホルムアルデヒドは温度により濃度が上昇する危険がありますがWBハウスでは透湿透過の壁によりその心配がない事が立証されています。皆さまもこのような事実をどう受け止めますか?だからWBハウスをお勧めしているのです。

 



現在の室内空気環境は決して安全とは言えません2020年に省エネ基準が義務化されると更に高気密高断熱な家造りが求められます。

そのような室内空気環境ではシックハウス症候群・化学物質過敏症以外にさらに深刻な問題を引き起こしかねません。

今後求められる家造りは,化学物質を予防し透過する家造りではないでしょうか?